うたかたの日々

セカンドオピニオン
ええと、今日のキーワードです。

要するに、主治医に不信感を抱いたら、違う病院に行って
不平不満を解消してもらおうというもので、昨今、流行っている。

妻がかかりつけの国立系の病院でもはじめたようで、
笑ってしまう。

妻の話を聞くと、結構、ひどい。
スルメを見てイカをわかろうとする医者ばっかだもの。
評判が決していいとはいえないのに、なのに、
セカンドオピニオン、はじめました。
冷やし中華やかき氷じゃないよ。

病院・医師に不信感を抱いて、
おすすめ病院といったガイドブックも出てきたが、
それこそ「価格ドットコム」のような「病院どっと混む」でも、
どっかでつくらないかな。

医者に対してすべて不信感は持っていません。

いっとき、強烈な円形脱毛症が発症して、
近所の皮膚科に通ったけど、実にいい先生だった。

虫眼鏡でうれしそうに、後頭部をしげしげと観察して
「大丈夫ですよ、毛根がありますから」っていわれたときは、
先生に後光が射していた。

そして先生の予測どおり、復活した。
ただし、クセ毛が激しくなって指揮者頭なとどいわれるようになったけど。

セカンドオピニオンが広がれば、ドクハラだって減るだろう。

患者が望んでいるのは、専門的なことじゃなくて、
人間的なことってことも多々ある。

患者を自分の研究対称ではない医師と出会うのも、
運・不運しかないのだろうか。



コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-28 19:47:25

芋煮会するべ
こうもいきなし涼しくなったんじゃあ、芋煮会でもすべえか。
と、山形の人は口々にいってる頃ではないだろうか。

芋煮というば、山形県がすっかり有名になったが、
福島県でも宮城県でも秋の行事として定着している。

芋煮とは、知らない人のために解説するなら、
週末河原に出て、鍋で芋煮をこしらえて、
ついでに酒を酌み交わすというもの。

妻が生粋の山形県人で、この頃になると
芋煮をつくる。
牛肉、サトイモ、コンニャク、長ネギ、醤油味。

ぼくが慣れ親しんだ芋煮は、豚肉で野菜は同じ、味つけが味噌だった。
豚汁のような芋煮が福島ではポピュラーだった。

隣の県でありながら、文化・風俗の違いというのか、これは面白い。

こんな芋煮を楽しんでるという人がいましたら、ご一報を。

あと、前々から気になるのは、イナゴ。
稲刈りの終わった田んぼにイナゴを取りに行く。
イナゴは甘辛く佃煮にして、食べる。
いまは高級珍味かもしれないが、
子どものときは、芋煮会と並んで秋の風物詩だった。

イナゴ、食べたことある?
おいしいよ。アシが奥歯にはさまるけどね。

イナゴは平気だが、タガメやゲンゴロウは、ちと困る。
タイあたりだっけ、おやつつーかスナックになっているのは。


コメント(6)| Track back(0) | 2004-09-27 20:20:40

読むヴァカンス
海の仙人

新潮社

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昨日は寝込んでいた子どもが、みるみる回復して
午後、立ち読みに行った。
新陳代謝の年齢差は、うらやましいばかりで。

糸山秋子の『海の仙人』を読む。

宝くじがあたり、デパートの店員を辞し、
敦賀の浜辺に戸建を購入し、リタイア生活を営む男が主人公。
(うらやましー)。

いきなり仙人が出てくるのには、面食らうが、
そこに、「部長」というあだ名の女性やデパートの同僚の女性とのつきあいを
軸に展開していく。

ロードノベルか。敦賀から金沢、新潟へ海を眺めつつドライブするシーンは、
映像が浮かんだ。

いわば、寓話や神話ともいえる構造。でも決してハッピーではない。
クルマネタやカーティス・メイフィールドネタなど小ネタもワラた。

『ユリイカ』の2004年8月号で、
島田雅彦 大森望 豊崎由美 の鼎談で、
作者のことを、純文学の中に通俗小説を持ち込んだだけなどと
厳しく評しているが、どうなんだろう。
ある意味当たっているとは思うけど。
でも、それだけじゃない。

エンターテイメント小説に純文学作品が紛れ込んでいても、
下読み段階で恐らくはねられてしまうだろう。

個人的には去年の暮れに、ガンで叔母を亡くしたが、
同様にホスピスが出て来るシーンには、じんとしてしまった。

登場人物のそれぞれの距離感が、今、なんだろうな。





コメント(2)| Track back(0) | 2004-09-26 18:16:20

かまやつ女
Je m`appelle MONSEIUR ~我が名はムッシュ
ムッシュ・カマヤツ
レディメイド・インターナショナル

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よく家で話すんだけど、最近の若い女性のファッション。
暑いんだか寒いんだかわからないファッション。

恋人同士だと、2人で着回しでもしてるのか、よく似ている。

ジーンズにスカートはいてるコがいるけど(定番か)、
たまたま見たテレビでは、青森の女の子がそんないでたちを
土偶と呼んでいた。さすが、縄文式土器の本場。

くわしくは、このサイトにのってるんだけど。

ただ、かまやつ女っていうネーミングは、センスないよね。
そこにいたるまでの調査やターゲットプロフィールの抽出は
あたりだと思うけど。

アンチ・ブランド派に一応位置づけているが、どうなんだろう。
ひょっとしてファッションに興味ないのかもしれない。
食物にも、働くことにも、生きることにも。
やっぱりケータイが命なのだろうか。

そんな生存力が脆弱という、
どうしてもネガティブなイメージになってしまう。

あ、だからどうこういう気は毛頭ありません。
かつて社会人なりたての頃、団塊の世代の上司のおっさんから
「覇気がない」とか「何考えてるんだかわからない」とか
さんざんいわれた世代の一人だから。


「増殖するかまやつ女」


コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-25 18:22:45

羽田東急ホテル閉館
『文系にもわかる量子論』森田正人著  わかるところもあったけど、余り惹かれなかった。『物と心』大森荘蔵著、冷たい明晰さ。
大学生時代に読んだのもあるけど、忘却の彼方。
1976年の発刊なんでタイムラグを感じる。

タイムラグ、古さを感じるものと感じないものがあるのは、なぜなんだろう。

同じ黒澤明作品でも再見に耐えるものと耐えないものがある。

音楽もそうだ。はっぴいえんどは聴かれても、
ガロ(比較対称バンドが思いつかなかった)は聴かれない。

でも、ヴィトゲンシュタインやカフカは古びていない。

なんてことをウダウダ考えて朝日新聞の夕刊をめくったら、
羽田東急ホテル閉館のニュース。

数年前の今頃、義兄の従姉妹会に招待されて、家族で泊まった。
ホテルのそばの船着場から屋形船に乗ってお台場あたりを旋回した。
夜のお台場の景色は、それは美しく、ユリカモメがエサを狙いに急接近したのは驚いた。

羽田東急ホテルはそこそこ古いホテルなので、
ゆったりつくられていて、チャペルのある庭のグリーンがきれいだった。
成田に新国際空港ができてからは、厳しい営業だったはず。

ホテル内にバーがあってそこから見える羽田空港の眺めは絶景。
というか、ジオラマのよう。
翼を休める各航空会社のジェット機がプラモデルのように見えた。

春先にまとめた報告書の仕事がいつの間にやらPDFでアップしていた。
去年のもアップしていた。
今年は基調講演が養老孟司先生なので、そこだけでも読まれたし。
ただし、いってることは、ファンなら先般承知のことだけど。

「都市漁村交流を考えるシンポジウム」


コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-24 20:16:38

衾町
衾(ふすま)町って知ってる?
愛読している東急のPR誌「SALUS(サルース)」に
出てたんだけど、自由が丘の旧名だそうだ。知らなかった。
いまの名前は、自由が丘学園にちなんでつけられたそうだ。

おしゃれな雑貨とスイーツの町で全国区となった自由が丘だけど、
衾町のままじゃ、なんか四畳半フォークみたいで、
人気が出たかどうか。

いっとき町名変更が騒がれて、無粋なものに決まってしまったけど、
そうそう、町名と子どもの名前ってシンクロしていないだろうか。

丘陵地帯を切り開いて、団地ばっかであとは何もないのに、
地名が「美しが丘」と、
「芽亜梨(めあり)」だの「伽沙凛(きゃさりん)」だの、
場末のスナックみたいな名前と。

マンションのネーミングの仕事をしたことがあったけど、
なかなかいいのが出なかった。
なんとかマンション、かんとかアパートのほうが、シンプルでいい。

要は実体、中身で、名前なんてよっぽどひどくなきゃOKだろ、楽天とかね。

あとは『薔薇族』廃刊か。
まだ続いていたのかと思う人も多いだろう。
ぼくがその存在を知ったのは、高校時代。田舎の本屋の片隅にあった。
ませた友だちが教えてくれた。

文通欄や褌いっちょうの男性ヌードなどなど未体験ゾーンだった。
文学性とアート性の高い雰囲気は、
美少年耽美派(マッチョ派かな)好みの女子にも隠れた人気があったはず。

東急沿線生活情報誌「サルース」

朝日「薔薇族」が廃刊 同性愛専門誌の草分け的存在

月刊「薔薇族」ホームページ




コメント(5)| Track back(1) | 2004-09-23 16:42:36

今日のキーワード
いつもブログでキーワードをチェックしている。
どんなところに関心を抱いてくれたか、
ちなみに今日はこんなところ。
いっぺんやってみたかったが、いかにぼくが雑多なテーマで
書いているかが一目瞭然。
なんだけど、カタいテーマでも検索エンジンでひろって
読んでくれているようだ。

広がる社会的責任投資 5
NEAT 若者 4
エロブログ 4
ガリガリくん 4
お詫びの文章 3
山下達郎 トリビュート 2
企業スローガン 2
ウゴウゴ・ルーガ 2
宮台真治 2
マシーン日記 巻き助 2
CS タダで見る 1
インディアン伝承シャンプー 1
山田規畝子 老人保健施設 1
おっぱい帝国 1
黒姫 矢川澄子 1
堤幸彦 1
男子テニスプレイヤー 1
うたかた 時間 1
天上の 白竜 1
東洋経済 企業メッセージ 1
高田渡 イノダコーヒー 1
ウルリッヒ・ベック 1
プログ エロ 1
HALCALI ダンス 1
オス メス キス 松本明子 1
体質水 1
佐藤浩市 三国 1
集合住宅 テラスハウス 1
田中小実昌 1
神保町 音楽専門 書店 1
R-25 リクルート 1
東京国立近代フィルムセンター 1
リーボック 幼児用 1
ネコブログ yahoo おすすめ 1
熱海荘 1
池部良 1
湯沢高原 植物 名前 1
ソニー CSR 1
陸奥A子 1
ホリスティックモデル 1
裏漫画 1
珈琲時光 レビュー       1
民族の祭典 リーフェンシュタール 1
ロンドンズー 1
ロブ グリエ 視線 1
先生の鞄 映画 1





コメント(5)| Track back(0) | 2004-09-22 20:45:34

暑さ、サモサも彼岸まで
なんだ、この蒸し暑さは。
暑さ、寒さも彼岸までじゃないのか。
インド人なら、暑さ、サモサも彼岸まで。

帰りに渋谷のビックカメラに寄ってマウスをピックアップする。
修理売場が混んでるとは、ものを大事に使う人が増えたのか。
店員の対応がとても感じが良くて、
こんな安いものを、しかも、タダで、申し訳なく思う。

TVも価格ドットコムでいちばん安かったとこに頼んでしまったし。

古いTVはどうしたって?
パソコンやTVを引き取るってアナウンスしてるトラックの人に
引き取ってもらった、タダで。ちなみに21インチまではタダだそうだ。

帰ってきて、いそいそとメールチェックすると、友人と得意先からメールあり。

得意先からのは、そうちょうど、東京が最高気温39.5度になった日の数日間、
必死になってテキスト書いてたWebの仕事。それが、ようやくアップになったとのこと。
こちらも、ご親切に、どうもです。

こうして気楽に紹介できるのも、デジタルならでは。
これは取材はなし。膨大な資料(Webや印刷物)を図版などチョイスして
規定の文字数にまとめ、キャッチフレーズを作成する仕事。
ぼくがまとめたのは、「エネルギー・環境」など
4分野のTEPCOグループの各企業の姿勢や実績などを紹介しているところ。


「東京電力グループ会社案内サイト」

晩ご飯は、カレーライス。自家製のラッキョウがこりゃまたバッチリ。

コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-21 21:07:59

不安なのにタフな人
「仕事も人生もうまくいく人」の考え方—伸びやかに生きるための思考技術

すばる舎

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佐藤哲也の最新作『熱帯』を期待しながら、読む。
出だしあたりは、快調で、どうなるんだとワクワクしたが、
なんだか真ん中あたりからダレだして、時折小ネタ的には笑えるのもあるけど。
スラップスティックSFなのか、魔矢峰央の『パタリロ』にもちょっと似ているか。
期待が大きかった分、ガッカリした。
作者うんぬんよか、この手の小説がぼくにはフィットしないのかもしれない。

すばる舎依田さんのすばる舎で最後に手がけた本、
『「仕事も人生もうまくいく人」の考え方』も読了。

「仕事も人生もうまくいく人」とは「不安なのにタフな人」。
「不安」と「タフ」は、相容れない、矛盾した要素じゃないかと思われるかもしれないが、
そこらへんが、この本のミソ。

実際、ぼく自身、いまの仕事をパートナーと組んで行っているのだが、
呼吸が合わないときもある。すぐそばには、担当者もいる。
スピードとクオリティを要求されるし、
書いたものの出来・不出来は、ダイレクトに跳ね返ってくる。

そんなとき、どうすればいいのか。
どのように説明すれば、納得してもらえるのか。

プロフェッショナルとは
「失敗しながら自分のスタイルをうち立ててき」て、「現在も進化」し続けている人。

プロフェッショナルになるためのすべが、実戦的に紹介されている。
こちらはお世辞抜きで、ビジネスワーカーのビギナーからベテランまで
役に立つ一冊。



コメント(3)| Track back(0) | 2004-09-20 16:46:35

ゲタばき
心と他者

勁草書房

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今日もまた30℃を超えた。Tシャツと半ズボン、足元はゲタというスタイルで
12月も過ごしていたりして。
ゲタといっても、底がゴムなんで、正しくはラバーソウルゲタか。
意外と、これが履き心地がいい。

自転車もらくらく乗れるし、ゲタほど、うるさくない。
うるさいといえば、地下鉄の階段を上り下りする腐女子のミュール。
二日酔いの朝なんて、頭が割れそうになる。

『心と他者』野矢茂樹を読む。
作者の初期の論考集で、ウィトゲンシュタインと大森荘蔵を(あえて)批判した本。

後期ウィトゲンシュタインのアスペクト論に端を発して、「幻覚」や「見誤り」の奥底にある「実在」、真実と虚偽、「痛み」を検証して、「他者と心の在りか」を問う。以下メモ。

「私は一つの顔をまじまじと見て、突然他の顔との類似に気づく。
私は、それが変化してはいないことを見ている。にもかかわらず、それを別様に見ている。
この経験を私は『アスペクトの把握』と呼ぶ」
(ウィトゲンシュタイン『哲学探究』より)

「われわれの世界了解は、単純な遠近法絵画のようではなく、むしろさまざまなアングルからの見え方を描き込んだキュビズム絵画のようであるべきと言うべきだろう」
(この作者のフレーズには深く首肯するのみ)

「もし私が長年ロボットと人間らしい付き合いを続けたならばロボットに対しても恐らくこの態度をとるだろう。そのとき私にとってそのロボットは「人」なのであり、心も意識もある「人間」なのである。
 これはアニミズムと呼ばれていいし、むしろそう呼ばれるべきであろう。木石であろうと人間であろうとそれら自体としては心あるものでも心なきものでもない。私がそれらといかに交わりいかに暮らすかによってそれらは心あるものにも心なきものにもなるである」
(大森荘蔵『流れとよどみ』より)

特に大森のアニミズムとしてのロボットというのは、
まさしくフェティッシュな人形愛ともいえ、なんか新しい扉を見つけた感じ。


コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-19 21:30:18

ヤンキーの末路
妻は同級生の渡辺えり子の出ている芝居を見に。
子どもはバレーボールの試合に。控え選手で、よくてピンチサーバーらしい。

で、居残り当番としては、図書館へ行ったり、スーパーへ行ったり。
CDをずっとかけては、借りてきた本を寝転んで読んでいた。

『はねるのトびら』のヤンキー馬場センパイがキャラ的に好きで、
マネしたりするのだが、
現実に栃木県小山市で起きた幼い兄弟を誘拐して殺した事件は、
なんかヤンキー、暴走族の悲しい末路を象徴的に物語っている。

通常、離婚した場合、親権は妻の方にあるのだが、
このセンパイ・コーハイコンビは、どうなっていたのだろう。
どのみち、破綻はわかっていたはずなのに。

児童相談所などの権限、法的強制力を強めるしかないんだろうね。
もう、この際。子どもが不憫でならない。

地方の場合だと、三世代同居の割合が比較的高くて、
息子夫婦は共働き、子どもは祖父・祖母が面倒を見るパターンだったが、
どうやらそれも、団塊の世代が高齢化になるにつれ、次第に崩れてきているようだ。

夫の面倒を見るのもイヤだけど、孫の面倒も毎日じゃゴメンだわ、か。

かつて、バブルの頃は、「セゾン(西武)文化」が謳歌していたが、
いまは「ジャスコ文化」だそうだ。

地方や郊外にある「ジャスコ」に入ると、
その大きさ、品揃えの豊富さにくらくらする。
ワンストップショッピングどころか、そこで半日、楽しめてしまう。
併設された駐車場もまた、巨大だが。

まだ見てないけど『下妻物語』にもジャスコが出て来るようだし。

そのあたりを『ファスト風土化する日本—郊外化とその病理 』三浦展が
書いてあるようだ。未読なんで。そのうち読みます。

パルコのマーケティングマガジン『アクロス』出身の三浦が
ジャスコを取り上げるというのも時代の流れか。


「はねるのトびら」



コメント(2)| Track back(0) | 2004-09-18 18:37:51

ニセ会社員
7月の終わり頃から半年の期間限定(予定)で日本橋へ通っている。
ちょうど朝、子どもの通学時間と重なる。
準備にとまどっていると、「行くよ!」とタメ口でいわれる。
別に小学校へ行くわけではない。

坂を登ったあたりまでの短い道行。
子どもはそこで仲良しの女の子2人と待ち合わせをする。
待ち合わせ場所の向かい側に、以前は大きなソメイヨシノがあった。
かっこうのランドマークとなっていて、
春には薄紅色の花々が愉しませてくれていた。

舞台照明の会社が桜の木のある古い二階家をまるごと借りていたが、
その会社が出て空き家になって、いきなり更地となった。
ソメイヨシノも無残にも切り倒されてしまった。

子どもたちは怒っていたが、別に住民運動なんかは起きなかった。

会社員時代よりフリー時代のほうがずうっと長くなってしまい、
9時出社というのは実に久しぶりぶり。

一日中、パソコンに向かってライティング。
昼休みは社員食堂へ行く。
片隅に喫茶コーナーがあって、もっぱらそこを利用している。
別な仕事をしたり、ケータイをかけたり、本を読んだり、
レビューやブログのメモを取ったりしている。

なんだかニセ社員のようで、おかしい。

社員だった頃よりも、学生時代、春休みにした
吉祥寺のデパートの警備員のアルバイトをしていた頃を思い出す。
泊まりではなく、地下駐車場の係りで12時間勤務だった。

ヘンクツ爺さんとまわりから煙たがられていた人がパートナー。
なぜか妙に気に入られて、千葉の土地成金の婿養子の話を
持ちかけられたほどだ。

気持ちはちょっとだけ動いたが、当時は好きな女の子がいたし。
いま、思うとその判断が良かったのか、悪かったのか、神のみぞ知る。


コメント(3)| Track back(0) | 2004-09-17 20:53:45

アングラ地図
世界を変えた地図 ウィリアム・スミスと地質学の誕生

早川書房

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『世界を変えた地図 ウィリアム・スミスと地質学の誕生』
サイモン・ウィンチェスター著 野中邦子訳

いってみれば、イギリスの伊能忠敬。
伊能忠敬が日本の地形を驚くべきほど精緻に正確に地図にしたが、
ウィリアム・スミスは「1815年」イギリスのアンダーグラウンドを
地質図として世界で初めて刊行した。
こちらも正確さではひけを取らない。
ろくな測量道具もなかったはずなのに、ひたすら歩いて、調べて。

地質学は、身近なところでは防災だろうか。
地震や地滑り、火山の噴火などの起こりやすい場所を
分析・判断して、対策を講じる。

そのおおもとが、この一枚の地質図なのだ。

地質は地球の履歴書。彼は、たびたびの測量の中で
地質には「一定の法則性」があることを発見する。

いまは山の中でも、海辺と同じウニの化石が発掘されれば、
かつてそこは海で、同一の地層、すなわち同一の年代であると。

現在は子どもでも知っているようなことだが、
当時は、トンデモ理論だった。

ほかにも、名高い温泉保養地、Bathの語源でもあるバースの温泉が
枯渇する危機に見舞われたとき、彼は原因を突き止め、見事、湯が噴出する。

いまでもイギリスには運河が毛細血管のように張り巡らされているか、
運河の工事にも尽力し、今でいうところのロジスティクスの発達に貢献した。

名声も次第に高まり、長年の夢であった地質図作成に取り掛かるが、
資金繰りに行き詰まり、挙句の果てに投獄されてしまう。

しかし、ついに一枚の美しい地質図ができあがる。

と、まあ、山あり谷ありの人生。

宅地の造成などで地面が削られると、地層が見える。
まあこのへんは関東ローム層なんで、益子焼か備前焼の肌合いのようで、
いまいち地味なんだけど、そのバームクーヘン状の重なりを
眺めるだけで、悠久な時の流れを感じてしまう。








コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-16 21:30:48

切捨てなのか
風野さんの「読冊日記」を読んでいたら、こんなニュースを知った。
「精神病床7万床削減へ、早期の社会復帰を促す…厚労省」
いろんな見方ができる。医療費削減なのか、精神病への偏見をなくし、
共存できる社会をというバリアフリー的考えなのか。
切込隊長はブログで「キチガイ候補7万人が社会に出てくる」と書いている。
そう考える人も多いだろう。

「日本の全病床の約2割が精神病床なのだ」という風野さんのWeb日記に
掲載されたデータを見ると、その多さに驚くばかり。
フーコーの『狂気の歴史』に出てきた中世の監獄じゃあるまいし。

寝たきり老人は、最初から寝たきりではなく、
病院に入って看護が手薄なんで、徘徊癖や暴れる老人は拘束衣を着せられ、
精神安定剤かなんかを注射され、
寝たきり老人にされていくという話を聞いたことがある。

どうも日本の社会、世間は、病人、事業破綻者、失業者に対してやさしくない。
別にやさしさはいらないが、カムバックできるシステムをどうつくっていくのだろうか。
ワークシェアリングもその手立ての一つだろう。

「促す」だけではなく「雇用の創出」もしろよ、厚労働省。
家族がそこそこ暮らしていけるだけの収入のある仕事。

早期の復帰に越したことはないが、いつ再発するかもしれないのが、
この手の病気の厄介なところ。
ぼくの身内にも30年以上、統合失調症で苦しんでいる者がいる。
入退院を繰り返してきて、最近は症状は安定しているらしい。

ウツ病は心のカゼだっけ。
正常と異常なんて線引きは、きわめて曖昧。
だって異常の人が正常の人よりも多くなると、
異常が正常となり、正常が異常となるもの。

「読冊日記」

「切込隊長BLOG 〜俺様キングダム」

「精神障害者、7万人の退院促進 厚労省が10年目標、社会復帰を重視 北海道新聞」



コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-15 20:47:47

片岡義男は誤解されてる
自分と自分以外—戦後60年と今

日本放送出版協会


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今は昔、江口寿史の漫画のキャラで「片岡女」というのがいた。
こんな感じ。中型のバイクが止まる。
Tシャツにジーンズ、足元はブーツ。
ヘルメットを取ると、サラサラのロングヘアーが
キューティクルか天使の輪なのか知らないけど、なびいてって。キレイだった。

ブックオ○に行くと、百円コーナーで片岡の文庫本が売られている。
やはり、そういうイメージが強いようで、残念でならない。

往復の地下鉄の中で『自分と自分以外 戦後60年と今』
『影の外に出る 日本、アメリカ、戦後の分岐点』と2冊の片岡義男の最新作を読んだ。

いずれもコラム。前者は、「子供の頃のこと、仕事をするようになってからのこと、
そしていまの日本についてのこと」にテーマが分けられている。

ぼくは片岡は、てっきりハーフかと思ったら、父親が日系アメリカ人だったそうだ。
ま、ハーフみたいなものか。日本とアメリカ、日本語と英語。
そういう環境のもと、自ずと比較文化のような姿勢が身についたのだろう。

別に声高に叫んだり、奇をてらったりはしない、
とはいえ、かなり踏み込んだことを書いている。
ネタは、そこらへんのブロガーが書くのと同じネタなのだが、
きっちり1200文字前後でまとめてあるのは、当たり前だが、プロのキャリアとわざ。

「中高年の失職と再就職の不可能に近い困難さは、それまで続けてきた仕事、つまりその領域が必要とされていた時代の、終わりを語っている。若年層の就職難は、戦後というひとつの時代のあとに来るべき新しい時代が、またせなにも生まれてはいない事実を示している。若い人に仕事がないとは、国の将来が空洞化しているという、たいへんに恐ろしい事態のなによりの証拠だ。」『不況はなぜおわらないか』より一部引用


ぼくが最も好きな『エルヴィスから始まった』が
フリースタイル社から再発される。
「全面改稿」とは、デジタルリマスターみたいで、期待大。
だまされたと思って読んでほしい。
日本語で書かれたニュージャーナリズムのてっぺんに位置しているから。

フリースタイルの宣伝です。

「片岡義男『エルヴィスから始まった』
(冬頃発売予定、予価1800円)
・片岡義男氏の処女作にして代表作、ロック音楽評論の決定版が、
 片岡氏の全面的な改稿のもと、再発。
 『ぼくはプレスリーが大好き』改題 。」


「フリースタイル」






コメント(6)| Track back(0) | 2004-09-14 21:20:50

小宮山涼子さんからのメール
「いきなりのメールで驚かせてしまって申し訳ございません。
嘘偽りなう正直に話すので、私に少し付き合って頂けませんでしょうか?
率直な目的としては、
貴方と私で身体だけの関係を築いて頂きたくメールをした次第です。
もちろん、貴方にも都合がおありでしょうから、
秘密厳守でそれなりにお礼はさせて頂きたいと思っています。
それなりにお礼をする覚悟でメールしています。
もし希望があれば…膨大な額でなければ用意いたします。
特に変わったSEXを望むわけではございません。
上手く言えないですが、ただ人肌を欲している私に
優しく接していただけるだけで構いません。
お礼の方は最低でも10位は用意させていただきます。
私のわがままばかりで申し訳ございません。
もし私に少しでも興味を持って頂けるのでしたら、すぐにでもお会いできるように、
私が車で出向きますので、どこか分かりやすい場所を教えて頂けませんでしょうか?
お返事をお待ちしてます。      

小宮山涼子より」

今日、こんなメールが届いてた(つくってないよ)。
これでどれだけのレスポンスがあるんだろう。

メールやケータイもなかった頃、
よくワケのわからない女性名義のハガキが届いていたけど。

「身体だけの関係」で「体」ではなく「身体」と書くあたりに、
ささやかなインテリジェンスを感じるけど。

「お礼の10位」というのは、いくらなのだろう。
10ペソだったりして。

小宮山さんは車を運転するんだぁ。
確かA級ライセンスもってるんだよね。
愛車のBMWのスポーツカーの調子はいかがですか。

やめよ。だって知らない人だし。

コメント(4)| Track back(0) | 2004-09-13 21:47:07

はらぺこいも虫
はらぺこあおむし

偕成社

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梔子の枝をノコギリで切る。
切りたくはないが、隣にまで少し浸出しはじめたから。
過日、「虫がいる」と、隣からいわれた由。

先代の住人は、隣のオババから
「花粉症だから花粉が飛んで困る」といわれ、
マキの木を切ったそうだ。

木がありゃ、虫ぐらいいるだろ。
梔子の木の根本に正露丸のような大量のフン。

ドア先に枝が落ちてると思って、サンダルで蹴飛ばそうとしたら、
サナギになりかけのオオスカシバのいも虫だった。
黄緑色の体液がどろどろとひろがり、仕方なくトイレットペーパーを
ぐるぐる巻きにして拾った。

「往生しなっせ」と片手で拝みながら。

オオスカシバはガなんだけど、ハチの擬態というのか、
ハチもどきのカッコイイコケ脅かしのフォルムとその羽音がものすごくて、
突然飛んでくると、クマンバチかと思ってビビッてしまう。


切った梔子の枝の葉は、おいしいとこだけ、あらかた食べられていた。
子どもが大好きだった絵本、エリック・カールの『はらぺこあおむし』のように。
大胆な色彩と素敵なシカケのある絵本。

カイコも桑の葉を猛烈に食べていた。
沢山のカイコがわさわさと桑の葉を食べるシーンは圧巻だった。
いっとき祖母の家でカイコを飼っていた。

モスラは東京タワーにマユをつくってしまったが、
オオスカシバは、モスラにも少し似ている。

わが家の猫は、買ってきた新しいエサが気に食わなくて、
ゴキゲン斜めだ。

コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-12 16:40:16

拍子抜け
仕方ないんで次のTVをネット検索している。
2階に置いてあったビデオが見れないテレビデオをセッティングした。
価格と機能とサイズと。つくづく思う、TV以下家電は安くなったもんだ。
パソコンも安くなったけど、
あれは、windowsマシンだったら、office抜きの価格でしょ。
なんだか半分インチキぽくて、そういうのは、ちゃんと表示してくれないと、
パソコンをはじめて購入する人は、困ってしまう。

あとはプロ野球のストライキ、とりあえず初回は見送りってことか。
拍子抜け。一度、見てみたい。
古田が委員長のときで、よかったね、選手側は。
他の選手じゃ、ここまでできなかったはず。
おかげで、ヤクルトは連敗が続いていたけど。

古田がオーナー側の人と握手をしなかったというのも、見上げたものだ。
例のライブドアの社長がTVのインタビューに答えていた。妻が
「球団経営がうまくいかなくなったら、とっとと売るんじゃないの」と。
「だろうね。でも、それはいままでどこの球団もそうしてきたし」

知らない企業が名乗りをあげてもダメというのは、談合、ギルドだよね。
オリックスのオーナーが近鉄とオリックスが合併して、
あぶれた選手は、他球団が面倒見ると確約してるっていうけど、
プロ野球選手は、新橋あたりでクダまいているサラリーマンとは違う。

いわば野球の天才たちだし、球団がなくなる、そのファンのことを考えてない。
ここ最近の低次元のゴタゴタで、プロ野球の人気は、さらに下がっただろう。

落合監督の胴上げでいい、許す。


それにしても、眠い。


コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-11 17:19:27

テレビ昇天
懐中時計

講談社

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TVがぶちっと音を立ててうんともすんともいわなくなったそうだ。
最期に映した映像は、CXの安藤優子キャスターだとか。
まあ寿命だろうね。葉っぱ64さんの
古くも無いのにイカレちまったパソコンと同じメーカー。
デザインはいいけど、意外と弱い、脆いというイメージがある。特にモーター系。

予兆はあったんで、ただ、いま、TV買い換えるのって何がいいのか、よくわからない。
地上波デジタル化して肌の美しさ(逆に汚さ)が見えるのが、そんなにいいか。
映画ならTSYTAYA、行きゃいいし。

クリスマスプレゼントでもらった光学式マウスも昨夜、突如、右クリックができなくなり、
保証書を朝、あわてて探して、仕事の帰りに渋谷のビックカメラに修理を依頼してきたのに。

うーむ、かくなる上は、新規の仕事だぁ。

『懐中時計』小沼丹を久々に読み返す。
大学教授大寺さんシリーズの魅力が増していた。それだけ、こっちが年齢取ったんだろうね。
ごく平凡な静謐な暮らしでも、死と隣り合わせている。
ユーモア作家ととらえられているらしいが、かなりビターなユーモアだ。


コメント(4)| Track back(0) | 2004-09-10 21:30:21

パール兄弟ベスト
ゴールデン☆ベスト
パール兄弟

ユニバーサルJ

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昨日は気恥ずかしい私ブログだったんで、
今日は肩の凝らないものを、見つくろって。

『パール兄弟』のベストアルバムが出る。

どっから話していいか、わからないが、サエキ“歯科医のロック”けんぞうは、
ナイアガラー→ハルメンズ→アイドル作詞家→パール兄弟へと、華麗な経歴の持ち主。

『GO!GO!ナイアガラ』のレギュラー投稿者で、
同じ常連の篠原充(現大東文化大学教授)とは
確か、いとこ同士。♪いーつまでも、いとーこ同士♪(byムーンライダーズ)

大昔、新宿の日清食品の地下にあったライブハウスへ
パール兄弟を見に行ったことがあるが、
サエキのフリツケしながら歌うのは、正直いって、ひいた。

でも楽曲はいい。なんたってバンマスが窪田くんだし。
ベストには、やはり、『バカヤロウは愛の言葉』以下、
しっかりとファンが納得する曲が、おさえてある。

マストアイテムを選べといったら『ヨーコ分解』かな。
ヨーコが壊れるっつー歌なんだけど、聴いてると薄ら寒くなる曲で、
田口ランディや宮台真司のさきがけといっても過言ではない。

そのタイトルで小説、書こうかっておもったほど。

サエキのエッセイが不定期連載されている。
アルバム情報やライブ情報も載っている。

「ほぼ日刊イトイ新聞 総武線猿紀行」




コメント(0)| Track back(0) | 2004-09-09 20:20:06